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ポケモンGO利用動向で解ったNianticがポータル審査を急ぐ理由・・・?

ちょっと前からポケモンGOの利用動向調査で「若い人がもうやってない」という記事をよく見かけましたが、実際にその元データとなったジャストシステムの資料を見てみました。
そうすると・・・ちょっと見えてきたのが「あぁ、こういう理由でポータル審査、Portal Reconが投入されるんだ」という感触でした。

ジャストシステムの調査「位置情報アプリに関する実態調査」

ジャストシステムってこんなこともやってたんですね。マーケティング動向のレポートサイト「Marketing Research Camp」というサイトにデータがありました。
20代の「ポケモンGO」利用率が、7月の6割から3割に激減 | マーケティングリサーチキャンプ|市場の旬を調査で切る!

調査の概要はこんな感じです。
調査期間:2016年11月10日(木)~11月14日(月)
調査対象:位置情報アプリに関する質問は、スマートフォンを所有する10~50代の男女746名。「ポケモンGO」に関する質問は、スマートフォンを所有する10~50代の男女1,106名。
調査方法:セルフ型ネットリサーチ Fastaskでのアンケート調査

ポケモンGOはオワコンなのか?

このレポートで最初に出てくるのがこのグラフ。
survey01
「ポケモンGOの使用について」という調査で、23.7%が「以前から継続的に利用している」、31.4%が「以前利用していたが今はしていない」、38.7%が「知っているが、利用したことはない」・・と続くデータ。それ以外の選択肢は「知らない」「よくわからない」なので、調査対象に対して55.1%が「ポケモンGOを使用したことがあり」、そのうち43%が「まだプレイしている」、57%が「辞めた」というデータになります。

そして年代別のグラフがこちら。
survey02
左から10代、20代、30代・・・と年代が上がっていき、赤棒が今年の7月、青棒が11月のプレイしている割合。これを見て10代20代の若い世代が激減していることから「若い人はやめたのでオワコン」「中年がプレイし続けている」という記事になっているようです。

ここに関してはこの層が移り気なことと実は年代分布はそんなに変わってない事で、超ブームになったけど沈静化したらこうなった、くらいの認識でいいんじゃん?としか思いません。

ポケモンGOをやめる原因は地域性

それよりも「あー」と思ったのは次の項目。ポケモンGOをやめた理由について、という設問で「当てはまるものに全て選択」という設問ですが、ポイントになる回答を抜粋しました。

バッテリーの消費がはげしすぎるから 40.9%
自分の住んでいる地域ではほしいポケモンがでないから 23.3%
自分の住んでいる地域ではあまり「ポケストップ」がないから 19.3%

一応回答が多い順の抜粋です。1位のバッテリー消費が激しい、という理由は、10代20代がプレイをやめた理由とリンクする気がします。実際年代別では10代が39.6%、20代が52.9%で、男性女性で女性が47.0%と高いのを見ると、バッテリー消費の激しいGPS連動イチゲームは、「スマホ充電が切れると困る」「バッテリーは買わない」「スマホはポケモンGOだけじゃない」層にはキツイんだと思います。これはスマホとGPS周りの性能の問題なのでNiantic的には手がでない所。

そして・・・よく見るとそれ以外の2つ「ポケモンが出ない」「ポケストップがない」を合わせると42.6%でバッテリー問題よりシェアが多くなります。複数選択なので足す意味も微妙ですが、要は「うちだとプレイしてもつまらない」という理由、ゲームデザインの問題がこれだけのシェアを結果占めているわけです。イングレスのポータルは昔はもっと・・・とか言ってもそれは関係のない話ですね。

位置情報ゲームである以上、出歩くのは仕方がないですが、行けども行けども何も起こらない、というのはゲームとしては普通はクソゲー扱いされる部類だと思います。

このリサーチは直近公開ですが、Nianticも既に同じようなデータは持っていると思われます。多分米国だろうが日本だろうがそんなに結果は変わらないと思います。
日本のイングレスの東京などのポータル集積度が高い分、米国だとさらに「遊べない」層が増える可能性はあるかも。

なのでここのところのものすごいポケモンの出現率で「ポケモンが出ない」を解決しているのかも、と思うのですが、もう1つの「ポケストップがない」はなかなか解決できません。
なぜならポケモンGOでは独立したポケストップ申請機能が全くないから。先日の宮城県のポケストップ申請イベント、Explore Miyagiでも人力っぽい手法が取られています。

宮城県石巻でボケモンGO「ポケストップ申請」イベント開催!申請方法は意外にも・・・!?

これは完全に推測ですが、Niantic的には元からポータル資産を使いまわすつもりなので、ポケモンGOにはこれまではそういったことは一切考えてなかったのかも知れません。
FieldTripからイングレスの時点で位置情報が充実し、かつその反面審査リソースに苦しんだ事をポケモンGOでもう1度やるのか?と言われると確かに合理的ではないですね。

となると・・・是が非でもイングレスのポータルを増やせる体制を作らないとポケモンGOのゲームデザインのバランスが取れない・・・!?
ということでPortal Reconの出番です、となったと思うのですが・・・どうでしょう?
直近で日本の対象地域が訂正された事を考えるとやはりピッタリ来ます。

新ポータル審査、イングレス日本公式からも発表。対象地域は東京ではなく東北と九州ポケモンGO対策も兼ねる?


こちらでは「復興支援提携都道府県と合致する」としていますが、ゲームデザインの修正、と考えるともっと切実ですよね・・・。多分。

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