広島・長崎の平和公園からポケストップ削除…イングレスのポータルは?
原爆の日の前に、広島の平和記念公園、長崎の平和公園それぞれがポケモンGOのポケストップ・ジムの削除をNianticに申し出、それぞれが削除されたようです。イングレスのポータルはまだあるようですが・・。
広島・長崎の平和公園からポケストップ削除…イングレスのポータルは?
広島平和記念公園、長崎平和公園それぞれのポケストップ削除の報道はこちら。
広島 平和公園 ポケモン現れる場所からも除外 #nhk_news https://t.co/vWLnhYds3O
— NHKニュース (@nhk_news) 2016年8月6日
長崎平和公園内のポケモンGOアイテム入手場所削除 #nhk_news https://t.co/BxsssvYqIa
— NHKニュース (@nhk_news) 2016年8月5日
実際に広島の平和記念公園のポケストップはなくなっている模様。
明後日の式典に備えて広島平和公園内のポケストップがなくなってる...! pic.twitter.com/5c8uzBxZja
— TIF1年生 (@m8oakl) 2016年8月4日
イングレスのポータルは?
広島、長崎それぞれのイングレスのポータルはまだ残っています。
そしてこれらのポータルはXMの世界だけですが、平和を願うフィールドアートが過去に作られた場所でもあります。
エージェントが感銘を受けるフィールドアートも一般の人からすると「所詮ゲームの中の話」となってしまいそうですが、それぞれのフィールドアートに参加したエージェントも一般の人でイングレスをやっていただけの話。折り鶴を折る、とかそういう表現の代わりにスキャナ上に平和祈願を形にした、という話なんですが・・・この辺りの溝は深いんだと思います。
あっさりキャズム越えをしたポケモンGOと、まだ越えていないイングレスと
ポケストップは「この場所にふさわしくない」と削除され、ポータルはそのまま・・・この根底にあるのは、リリース後にあっさりキャズムを越えたポケモンGOと、まだ越えていないイングレスの差だと思っています。
「キャズム越え」とは、何か新しいモノが広まっていく過程において、イノベーター>アーリーアダプター>アーリーマジョリティ>レイトマジョリティ>ラガード、と伝搬していくなかで、アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間には大きな溝がある、というマーケティング理論です。
ポケモンGOはご存知の通り、一気に全世界に広まってこのキャズムをあっさり越えました。この理論上はキャズムを越える前と後ではニーズが違うのでマーケティングアプローチを変える必要がある、ということも示唆しているのですが、そこを変える暇もなくあっさりポケモンGOは超えてしまい、反動として熱狂からかなり早い時期に排斥機運に移行している気がします。
イングレスがキャズムを越えられるかどうかは今後の展開次第ですが、例えば紹介したフィールドアートの意味・意図がちゃんと世間に伝搬・理解される時間が充分に取れれば、こういう排斥運動的なものは緩和されるんでしょう。
そういう意味ではポケモンGOはイングレスより後にリリースされて、先に反面教師になっているのかも知れませんね。