ポケモンGO の新機能「nearby」対象地域指定はイングレスの技術が使われている(はず)
今日は全世界的にはトランプ大統領当選、ポケモンGO的には再度導入された高速移動でのプレイ抑制機能が旬な感じでしたが、以前サンフランシスコ限定で公開されていた「nearby」、日本だと多分「近くにいるポケモン」になる機能テストの対象範囲が徐々に広がっています。日本はまだのようですが、多分この地域限定を拡張していく機能はイングレスの地域指定ポータル申請の仕組みが使われている(はず)・・。
ポケモンGOに使われているイングレスベースの地域指定の仕組み
ポケモンGOのフレームワークとなったイングレスの仕組みでは知る限り2つの方法で地域を制限した機能制御が出来るようになっています。
ちょっとおさらいしてみます。
国単位で制御する「セル」
ポケモンGOのリリース時、最初に米国・オーストラリア・ニュージーランドと順次国別でリリースされていきました。
日本では米国でのフィーバーぶりを見せつけられてからのリリースとなりましたが、この国別のリリース、つまりこの場所でプレイ可能か不可能化、というのをコントロールしていた仕組みがイングレスの「セル」です。
例えば東京周辺を見てみるとこんな感じ。右側のオレンジの菱形がセルです。
東京はPA01-ALPHA-12というセルになっています。
イングレスではどちらの陣営が多くCFを作ったかがスコアになるのですが、その最小単位はこのセルでスキャナでもこのように表示されます。
Intel: Regional scoring – Ingress Help
これをポケモンGOの国別のリリースで使ったようですが、セルの指定にたまたま入ってしまった地域でもリリース前にプレイ可能になったり、という事も起こったりしていました。
韓国でも同じような事例がありましたね。
都市単位の制御をする「サークル」
こちらは正式名称は分かりませんが、イングレスでの東北震災復興のイベント、Ingress Initio Tohoku Missionというイベント前のアップデートで導入された、もっと小さい地域を指定できる技術です。
これは緯度経度と半径を指定することでその円の中で機能を有効にする、という仕組みで、Initio Tohoku Missionでは指定対象地域のみポータル申請が復活する、という機能で来訪誘致に使われました。
ポケモンGOのnearbyが確認出来きた地域
さて、今回のポケモンGOの「nearby」ですが、現在表示されている「隠れているポケモン」の上に、「近くのポケストップにいるポケモン」を表示してくれる機能です。
これは公式にポケモン出現マップがない(ingressはIntelMapがありますが)ポケモンGOで、別のポケストップに移動するモチベーションをユーザーに与える仕組み。
ポケモンGOアップデート「近くにいるポケモン」本当はこうなる! | pkmn5.net
機能リリース時はテスト対象地域としてサンフランシスコ沿岸部が指定されていたようです。おそらく全世界的にリリースするとサーバ負荷が上がる、という事だと思います。
それが今週くらいから対象範囲が広がってきた、ということなのでTwitterで探してみました。
こちらはポケモンGO公式のツイート。対象範囲はアリゾナ・シアトル・ワシントンとサンフランシスコ湾岸地域全域。
Trainers in parts of Arizona, the Seattle area of Washington state, and the rest of the SF Bay area can now test the Nearby Pokémon feature.
— Pokémon GO (@PokemonGoApp) 2016年11月5日
@UchihaKoji Loving the new feature. While not perfect at least I know what's nearby and worth walking to find. Hope it spreads. #PokemonGO pic.twitter.com/KSQTvmKLxF
— Not Going Quietly... (@Rei_Cusimano) 2016年11月8日
こちらはワシントン州ケント。
yyyooooo do you have the nearby pokestop feature now too?! gonna make those captures so much easier!!!! @OMGitsAliA @claresiobhan pic.twitter.com/tuS1sMf34l
— pokèmon go (@pettypoke) 2016年11月6日
ワシントン州シルバーファーズ。
phoenix area reporting for duty: heres some of #PokemonGO's new nearby feature- lets you view pokemon that appear at a pokestop, neat! pic.twitter.com/StupU8bh5Z
— magpie (@fellune) 2016年11月5日
アリゾナ州フェニックス。
これらの場所の位置関係はこんな感じ。
ネバダやオレゴンではまだ機能は有効化されていないようなので、やはりこれはピンポイントで対象地域していされているようです。
まぁ公式発表の「and the rest of the SF Bay area」(サンフランシスコ沿岸の残りの地域)という時点でかなり細やかな制御なので、多分このサークル指定なんだと思います。
ただこの方法は世界全体に徐々に広げていくとなると・・・ある時点でセルの方が楽(国別リリースの実績がある)なはずなので、予想としてはアメリカ全域指定するまでの時点で、全世界にいきなり公開されるか、セル指定に移行して国別でやるか・・・となるんじゃないかと思っています。